元GinyuforcEメンバーによる究極に尖ったヲタ芸バトル『天下一』とは

2024年6月23日東京都のBUZZLIVE赤坂にてヲタ芸バトル『天下一』の第2回目が開催された。
ヲタ芸プレイヤーらてにより主催されたこのイベント、どのような大会なのか取材させていただきました。

天下一とは?

 

ヲタ芸の純粋な上手さだけを競う大会である。
従来のヲタ芸/サイリウムダンスのバトルで用いられる即興性やエンターテインメント性などは一切評価されない。
もう1つの特徴としては指定技の存在である。
本戦トーナメントの1体1の対戦ではヲタ芸を代表する技が指定技として用意されており、技2つのうち1つは指定技を使用してバトルをしなければならない。

開場〜予選までの様子

観覧、エントリー合わせて40名程来場していました。

まずはバトルイベントでは恒例となる審査員によるジャッジムーブ
この日のジャッジは5名
写真左からセラもっさん、らて、イソフラボンえりっく

*セラ:1998年生まれのヲタ芸プレイヤー。主な戦歴として「CDWB2018 世界王者」がある。
*もっさん:1991年生まれのヲタ芸プレイヤー。ヲタ芸界のレジェンド
*らて:1998年生まれのヲタ芸プレイヤー。過激波電脳東京所属。元GinyuforcE
*イソフラボン:2000年生まれのヲタ芸プレイヤー。主な戦歴として「NAGOYA ROMANCE PARK 優勝」「CP RaceTour2020Final 優勝」がある。
*えりっく:1993年生まれのヲタ芸プレイヤー。DHzリーダー

豪華メンバーによるパフォーマンスで会場のボルテージは高まっていました。

予選がスタートしました。
曲は事前に公開された課題曲の中から選択、予選に指定技はなく各々が得意な技を披露し予選突破を目指していく。
1人ずつパフォーマンスし審査員が点数をつけるシステム。
点数上位8名が決勝トーナメントに進出となる。

予選が終わりこちらもバトルイベントでは恒例のDJタイム。
この日のDJはヲタ芸バトルでお馴染みのDJ小指、ヲタ芸プレイヤーから大人気のDJでこの日も会場は大盛り上がりでした。
集計が終わり決勝トーナメントに進出する8名の発表。
予選通過者はこちら

1位 ゆーきち
2位 クロフォード
3位 ぺー
4位 かえでよしきうぇっへい
7位 ミクト
8位 たかけん

決勝トーナメント開幕

ここからは天下一の真髄でもある指定技が適用される。
各試合代表者がクジを引き指定技が決まる。
準々決勝の組み合わせと指定技はこちら

準々決勝
・第1試合 「カトリーナ」
ゆーきちVSぺー

・第2試合 「神威」
クロフォードVSうぇっへい

・第3試合 「ドラグーンスピア」
よしきVSミクト

・第4試合 「シリウス」
かえでVSたかけん

決勝トーナメントからは1つ目に指定技、2つ目に自由技そして曲はDJによるランダムという形式で行われる。
両者のパフォーマンス終了後良いと思ったプレイヤーの方に旗をあげ勝敗を決める

準決勝に進出したのは
ゆーきち、クロフォード、よしき、たかけんの4名

それに伴い準決勝の組み合わせと指定技は以下の通りとなった。

準決勝
・第1試合 「アマテラス」
ゆーきちVSクロフォード

・第2試合 「ムラマサ」
よしきVSたかけん

第1試合は2対3とクロフォードが接戦を制し、第2試合は5対0とよしきの完勝。

見事決勝に勝ち進んだのは元GinyuforcEのよしきと昨年度CPレースファイナリストのクロフォードとなった

決勝の前に3位決定戦を行う
惜しくも準決勝で敗れてしまった、ゆーきちとたかけんによる試合

結果は3対2でゆーきちの勝利となり今大会の3位に着地した。

いよいよこの日のチャンピオンを決める決勝戦。
決勝の指定技はヲタ芸界筆頭とも言えるサビ技のサンダースネイク。

先行よしき、後攻クロフォード
両者共にこの日最高のパフォーマンスを発揮
どちらが勝ってもおかしくない試合。

元プロの矜持か、次世代の強襲か。
優勝はどちらの手に!

審査員による協議が行われ優勝者が決まった。
優勝者発表の緊張の瞬間です。

優勝を掴んだのはクロフォード!
優勝者には賞金とWINNERボード、そしてトロフィーが授与されました。

記念演武

最後にこのイベントの閉めとなる天下一オリジナルコンテンツ記念演武。
上位3名によるサビ技のパフォーマンス、好きな技で気持ちよくヲタ芸をしてもらう。
大会上位者のパフォーマンスということで圧巻のヲタ芸で会場も沸きあがっていました。

優勝者へのインタビュー

 

見事天下一2優勝を果たしたクロフォード選手にインタビューをさせていただきました。

・今日の大会を振り返ってどうでしたか?

久しぶりに大会で優勝ができて素直に嬉しいという気持ちです。
今までお世話になってきたよしきさんと決勝で戦えて光栄でした。そして勝てたのは1つ恩返しになったんじゃないかなと思います。

・今後の目標などはありますか?

今後のバトルも積極的に参加していき、昨年度CPレースファイナルで勝てなかった分を取り返していきたいと思っています。
プレイヤーだけではなく練習会の企画やバトルイベントの主催など、そういった活動もしていければいいなと思っています。

プレイヤーとして結果を残していくだけではなく、イベントの開催なども考えいるクロフォード選手の活躍に今後も期待していきたいと思います。

大会主催者へインタビュー

今大会の主催者らて氏にインタビューをさせていただきました。

・天下一を開催しようと思った理由を聞かせてください。

昨今のヲタ芸/サイリウムダンスのイベントはショーケースやバトルなど色々なコンテンツがあることが主流なのですが、そうではなくバトル特化のヲタ芸プレイヤーだけをターゲットにした尖ったバトルイベントをやってみたかったのが開催の理由です。

・今回で2回目ですが1回目からの変化や2回目を終えてみての感想を教えてください。

1回目の時はプレイヤーがシステムに対応できていなかったが2回目ということで対応・対策してきてるプレイヤーがいて前回よりも見応えのある試合が多かったです。
新しいシステムの導入で観覧してる方々にも受け入れてもらえるか不安でしたが前回よりも盛り上がっていただけて主催者としてはすごくやりやすかったです。

・天下一の今後の展望は?

引き続き同様のイベントを開催していき、オンラインバトルも開催予定です。
イベントをどんどん開催して大会の知名度上げて
『天下一で優勝した=ヲタ芸が上手い』
と思ってもらえる説得力のある大会にするのが今の目標です。
従来のバトルでは即興性やダンス要素などオールジャンルで評価される大会が多いです。
天下一では純粋なヲタ芸の技とプレイヤーがこれまで培ってきたヲタ芸本来の姿のスキルが評価される、そんな大会を目指しています。
ゆくゆくは全国大会なんかも開催できたらいいなと思っています。

・天下一の真髄でもある指定技の存在、なぜこのようなシステムを導入したのですか?

従来のバトルですと各々が得意技を用いて戦うのですが、あえて得意じゃない技をやらせることで違った面白さが見れるなと思ったからです。
天下一で使用する指定技はどれも基本的な技だけど避けてきたプレイヤーも多かったりします。そんな人たちの苦手克服のためになれば良いなという気持ちもありました。
対戦相手同士が同じ技を使用することによって比較がしやすく観覧してる方もわかりやすく、審査する上でもヲタ芸の上手さを比べやすかったりもします。

・らて個人としての活動で天下一以外に何か考えてはいますか?

今は尖ったイベントを開催していますが、逆にオールジャンルのごちゃ混ぜイベントなんかも開催してみたいと思っています。
ただ、自分の性格的にあれもこれも手を出すのは向いていないので今は天下一を大きくすることに集中しようかなと思っています。

元GinyuforcEの主催する尖ったバトル天下一がどこまで大きくなるのか楽しみですね!
らて氏の活動に要注目です!

最後に

第2回を終えた天下一。
第1回は審査員をさせていただき今回は取材という形でお邪魔させていただきましたが、確実にイベントのクオリティが上がっているな感じました。
プレイヤーも最初はこの仕組みに苦戦していたのですが今回は楽しんでる様子が見て取れました。観覧の方も多く来場しておりそれだけ注目されているイベントなのだと思います。

今後勢いを増していくであろうバトルイベント天下一、皆さんも是非参加してみてください!

 

撮影  HIDE

ルミカ公式ペンライト

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