第2回 : 3つの視点そのニ【KWOT!】#構成
改めまして、前回は振り付けにおける3つの視点について展開しました。
そのイチ:見る手視点、そのニ:構成視点、そのサン:プレイヤー視点。
今回は2つ目!構成視点について。
…………
…いやそもそも構成って何?ってハナシ。
あちこちで耳にはするものの、いざ説明となると振り付け全体の『流れ』であるとか『骨組み』のようなものとか。
言ってる事はなんとなく分かるものの、イマイチ抽象的でピンと来ないですよね。
でも実際これは仕方ない。何故かというと、ヲタ芸における「構成」の概念を分解していくと出てくる因数が多過ぎるからです。
これに限った話でもない気はしますが、構成を理解する力はほとんど適切な因数への分解能力とバランス感覚だと思います。
デカい箱のまま積むのでは使い勝手が悪いので、中身を取り出して自由自在に社やお城を作りましょうということで。
僭越ながら、今回はその代表的な要素をいくつかご紹介します。
まずユニゾンとカノン。
ユニゾンは全員で同じ振り付けやるアレ。
主に一体感を演出し、画面やステージに圧を持たせたり、キャッチーなムーブをより印象的にする力などが備わっています。
カノンは同じ振り付けに時間差で入るやつ。ヲタ芸だと片側から1カウントずらしてロザリオとかが代表的ですね。
ユニゾンと比較するなら演目におけるバラエティを目的として使われるケースが多く、これはなにもギャハハ!ってことではないですが、面白みがあります。
主にリズムとか響きが強調されるパートに気持ちよくハマります。
つぎはアシメ(左右非対称)とシンメ(左右対称)。
ぶっちゃけこの要素は当てはめる振り付けによって役割がかなり左右されるので正直なんとも言いづらいところです。
アシメはざっくり言えば主にユニゾンとカノンの中間の役割を担っている節があるのかなと思います。
ある程度の迫力であるとかは担保しつつ、バラエティにも振れる。仲介人的なね。
シンメはかなり端的に言うと全体が画としてまとまる感じです。
あとこれは普通に暴論ですが、人間は左右対称のものを美しいとする感性がデフォルトで備わっています。多分。
そしてルーティン。
おそらく他界隈と言葉の使い方が少し違うところかもですが、1番でも2番でもサビで同じ振り付けやったりするアレです。
その役割としては、同じ振り付けを何度も見せるので必然的に印象に残りやすくなります。メカニズムがなんともパワープレイ。
でもって、振り付けが持つ物語を分かりやすく見る手に伝える手法のひとつでもあります。
ここら辺はまた別途触れようかな。
あれ。かなり端折ったつもりが…
ひとくちサイズを目指すコラムとしてはまとまりに欠けますかね。
今回は時間切れということで役割までは説明できませんが、
音取り、人数、人選(特にセンター)、視線誘導、技、(個人やチームの)ブランド、フォーメーション、サイリウムの色、照明、服装、表現の種類(無機的/感情的)etc……
楽曲や、演目のコンセプト、ステージであるか動画作品であるか、目的や発想によって要素は無限に展開されます。
各要素が適切に配置され、役割と価値が最大化されているか。あるいは要素の偏りを演出として意図的に操作できているか。
見る手視点に近いところで言えば、
「ユニゾン後、アシメやシンメ、カノンを続けた後に1番盛り上がるところでもっかいユニゾンにしたら高まった一体感の価値に感動できるんとちゃいますこれ…!」
とか。
「ユニゾンを連続にしてラストの音が細かいところ畳み掛けつつ分岐作ってシンメにしてやる…!」
とか。
それらがいわゆる『流れ』であり、この要素のパズルが『骨組み』です。
追求すればキリがないですが、ここにまつわる話は今後小分けにしていこうかな。
次回(2/23)は3つの視点シリーズラスト!プレイヤー視点です、お手柔らかに。
ほいでは!チェック・セット・クロ〜ズ。

